私は大学時代にパチンコ、競艇に手を出してしまったことをきっかけに人生が狂いました。
常に生活費が苦しくお金のことを考えるようになりました。そして金銭面の不安を解消しようとギャンブルに手を出して泥沼化し、首の回らない状態になりつつありました。生活全てがストレスに感じ始めました。
学生時代に手を出し、競艇で本格的に加速した依存症はかなり重症で、気づけば借金総額100万円を突破していました。(社会人1年目)
しかし、本当の地獄はここからで、返済のために舟券を買うという、「負け組の最も愚かな思考回路」に、私の人生は完全に支配されていました。
泥沼生活と自己正当化
私の学生生活にどれだけ競艇が侵食して正常な判断ができなくなっていたかを描写します。
競艇に手を出したきっかけはバイト先の先輩の影響でした。その先輩はバイト先で競艇をしている際に100万円ほどを当て、「帯取った!!」と言ってました。その時に勧められ軽い気持ちで始めました。
最初は舟券の購入の仕方も分からず、先輩と一緒にいる時に遊ぶ程度でした。しかし、バイトのたびに競艇をするようになり小さな金額ですが勝つ事がよくありました。パチンコをしていた事で賭け事への抵抗がなかった私は当たり前のように1人で競艇をするようになっていきました。
生活もカップ麺、もやし、豆腐など、お金のかからないものばかりを食事として取り、不健康で部屋は散らかり、大学に行っても授業中に競艇をする毎日でした。ギャンブルしてる方ならわかると思うのですが、生活費は本当にかならないです。物欲があるわけでもなく、外食が多いわけでもありません。もともと家にいる事が多かった私は競艇やパチンコにお金を使うものの、自炊をしていましたし、サブスクもAmazonプライムのみで余るお金はすべて賭け事と返済に充てていました。
最初からそうだったわけではありませんが、ギャンブルにハマり、金銭感覚が狂ったのは事実です。初めは1レースに1,000円や2,000円程度の金額をかける程度で1日でも1万円程しか使う事はありませんでした。しかし、一度1,000円が5万円に当てから私は味を占めてエスカレートしていきます。
いくら投資金額が膨らんでも簡単に捲れると考えるようになり、パチンコで負けた日に競艇で取り戻そうと考えたりするようになりました。
気がつけば1レースに最低でも5,000円は賭けるようになっていました。当たれば約20,000円くらいになるように購入し、調子の良い日は当たることも多く、1日で10万円や、20万円勝つ日もありました。この時点で私の金銭感覚は崩壊していました。
しかし、勝ってクレジットの支払いに充てたいという思いや、借金を返済したいという気持ちから自分を正当化し常に辞めるという考えを持つ事がありませんでした。
私は1日の中でプラスになっても小さな金額の勝ちではやめられず勝ちを追い求めて負けていく事が多かったです。「次当てれば勝ち額が倍になる、負けていても全部チャラになる」と自分に言い聞かせるとても恐ろしい心理状態でした。
依存状態
私が競艇やパチンコをする事は周りの人たちは知っていましたが、借金があることは彼女以外知りませんでした。
もともとギャンブルはその彼女が風俗で働いていた事を知り、気持ちを紛らわすことをきっかけに始めたため彼女には相談ができました。
彼女は自分にも非があると、ブランド物を売り、ためていたお金も私に渡して、「どうしていくか考えよう」と寄り添ってくれました。
私はこの時、「気持ちを入れ替えないといけない」と改心しました。
まずはギャンブルをしないようにと新しいバイトと筋トレを始めました。3ヶ月ほどはこれで問題なく過ごせていました。
しかし、バイト先で競艇をする先輩がいる状態で周りは誘惑だらけの生活です。先輩が金貸すから一緒にやろうよって誘われて私は再び競艇に手を出してしまいました。手を出すとやっていなかった時の反動が大きく投資する金額がとても大きくなり、先輩にまで借金をしてしまいました。誘惑に勝てず手を出してしまう時点で彼女も裏切り、自分の甘さを痛感します。私のために寄り添ってくれた彼女よりも競艇を選んだのです。そして次の月にバイト代から先輩へ借金を返済する事でもちろん彼女にはバレました。このどう考えてもバレると分かっている上に、彼女を裏切ることになるにも関わらず、辞められない恐ろしい依存状態だと感じます。
人間関係
彼女は私に裏切られた事で涙を流していました。私も謝ることしかできませんでした。悪いと思うし、もう辞めないとと毎回思います。彼女は私のことを何度も許してくれましたが私は何度も繰り返し最終的には愛想を尽かされ浮気されてしまい別れました。
ギャンブル、借金、これをきっかけに私の人間関係は大きな影響を与えました。4年以上交際していた彼女とも別れ、家族にも借金がバレました。
私の親は「自分でやったことは自分でなんとかしなさい」と何も援助はしないとのことでした。私は家族に知られたことで信頼を失い縁を切られはしませんでしたが、実家に帰省することは無くなりました。帰省しても聞かれる事は借金のことを、聞かれるのが非常に嫌で帰れません。自分で蒔いた種なので本当に自業自得だと思います。
結び
賭け事をしていない時はとても安定した精神状態と思います。本当にそうです。しかし、止められない欲に負けて続けた結果が今の私です。
部屋に戻った俺に残されたのは、通帳の残高ゼロという無情な現実と、膨れ上がった借金です。失ったのは金だけではなく、大切なもの全てと、明日という未来への希望でした。
これからどう進んでいくのか、考えて明日の仕事へ備えて寝ます。
おやすみなさい。

