私は現役の銀行員です。日々、お客様の資産形成や、法人向けの融資判断を行っています。
そんな金融のプロである私が、数百万円単位の借金と競艇依存症に苦しんでいる、これほど恐ろしく、矛盾した事実はありません。
なぜ、お金を扱う知識がある人間が、自分自身を破滅させてしまったのか。
それは、**「お金の裏側のシステム」を知っていながら、当事者になると「目先の感情」**に流されてしまうという、人間の根源的な弱さです。
銀行員になって初めて気がついた、あなたが今、絶対に避けるべき「最も恐ろしい間違い」を、私の転覆経験と専門知識を交えて告白します。
金利を舐めるな
借金を始めた当時の私は、学生ローンや消費者金融の金利を**「毎月支払う家賃のようなもの」だと、心のどこかで軽く考えていました。しかし、銀行員になってから、その恐ろしさを痛感しました。
銀行が融資の際に最も重視するのは、「完済までの総支払額」と「リスクの高さ」です。高金利は、あなたの返済能力に対する「リスク代」であり、あなたが支払うべきなのは「家賃」ではなく「罰金」に近い概念です。
特に恐ろしいのは「リボ払いや最低返済額」の罠です。毎月の支払額が低く抑えられていると安心しますが、元金がなかなか減らないため、返済期間が予想以上に長期化し、利息ばかりを払い続ける泥沼に陥ります。
銀行員の視点:から見ると借金が雪だるま式に増えていく状態は、まさに「デフレスパイラル」です。早く手を打たないと、利息の支払いが目的となり、生活を圧迫し続けます。
またカードローンは返済しても終わりがありません。フリーローンの方が終わりに向けて支払い続けるのでまだマシですが、高い金利を払ってまで借りるものではありません。
例えば消費者金融で100万円の借金をして毎月1万5千円の引き落としで返済していくとします。しかし返済に充てられている金額は1万円もありません。利息を払う事で借入元本はほとんど減らない仕組みになってます。複利は資産運用になると素晴らしいですが借金になると恐ろしいものです。
金利を深く考えることを大切に思います。
少しでも楽にするためには金利が低く返済を一本化にする事です。とても難しいと思います。借入が多く、審査に通らない以上一本化にまとめることもできないからです。まずは少しでも金利の高いものから返済して1つの借金を減らすことに専念しましょう。
信用情報の重さ
借金を重ねているとき、私は「どうせバレない」「数年で消える」と安易に考えていました。しかし、銀行員として融資の審査を行う立場になってから、信用情報の重みを知り、恐怖を感じています。
世間で「ブラックリスト」と呼ばれていますが、それは特定のリストではなく、個人信用情報機関に記録された「金融履歴」のことです。滞納や債務整理の事実は、5年から7年間、銀行や消費者金融が「この人物は信頼できない」と判断するための客観的なデータとして残ります。
この信用情報は、単なる過去のデータではありません。住宅ローン、自動車ローン、新しいクレジットカードの審査など、将来のあなたの生活設計全体に影響を与えます。銀行員は、あなたの過去をすべて知りながら審査を進めます。この事実を知ったとき、私は自分の人生がどれほど危機的な状況にあるか、改めて痛感しました。
自動車ローン、住宅ローンを組む時、お客様に申し込みをしてもらいます。その際に借入状況等をもちろんヒアリングして記入してもらいます。ここで虚偽を書いても審査の際に嘘がわかります。さらに、過去の延滞履歴等ももちろん分かります。5〜7年で消えはしますが、その期間審査をする際はもちろん他の方に比べるとハンデがある状態です。
当時の私は自分には関係ない、問題ないだろうと、軽い気持ちでいましたが将来を考えるようになった今、とても不安で仕方がありません。
信用情報を回復させるためにも同じ失敗を繰り返さず、デフレスパイラルから抜け出さないといけないのです。(私も)
専門的な問題に対する「孤独な解決」という傲慢さ
私が現役銀行員として、そして借金当事者として最も恐ろしい間違いだと気づいたのは、「借金問題と依存症を、自分の根性や知識だけで解決しようとする傲慢さ」です。
銀行で働く私たちは、問題解決にはシステムと専門的な手続きが必要だと知っています。しかし、いざ自分が当事者になると、「人に知られたくない」「自分が蒔いた種だから自力で解決すべきだ」という誤ったプライドと羞恥心に囚われました。
当時の私は、金融のプロであるという知識が逆に邪魔をしました。「この程度の金利計算なら自分でできる」「次の給料が入れば一気に片をつけられる」と自分を欺き続けました。しかし、借金問題の本質は、単なる「お金の計算」ではありません。
借金の解決には、利息を法的に再計算したり、債務整理といった法的な専門知識と手続きが不可欠です。また、ギャンブル依存症は、個人の意志の力だけで制御が難しい「病気」です。
なぜ、自分の専門外の病気や法的問題に、素人として独りで立ち向かおうとしたのか。銀行で多くの倒産や破綻を見てきたはずなのに、なぜ自分だけは「特別なケースだ」と思い込めたのか。
それは、借金や依存の問題が自己隔離を強いるからです。誰にも言えない孤独の中で、問題は肥大化し、解決から遠ざかるデフレスパイラルを招きました。もしあの時、私がすぐに専門家を頼っていたら、人生の転覆はここまで大きくならなかったと痛感しています。
孤独に耐えることこそが、借金地獄を長引かせる最大の原因です。あなたが抱える問題は、あなたの意志の弱さではなく、専門的なサポートが必要なシステムの問題なのです。あなたの賢明な選択は、勇気を出して、信頼できる第三者に状況を全て開示することから始まります。
結び
この記事で私が告白した**「銀行員になって気がついた恐ろしい間違い」**は、すべて過去の私の姿であり、今、あなたが陥っているかもしれない罠です。
知識がある私でさえ、**「最低返済額の錯覚」「信用情報の軽視」「孤独な解決」**という間違いを犯し、泥沼を深めました。
しかし、私の失敗は、あなたの**「最も確実な脱出方法」**を教えてくれます。
私がこの状況で、現役銀行員として、そして当事者として断言します。
あなたが真っ先に取るべき行動は、**「法的な専門家に相談する」**ことです。
借金問題は、個人の根性論や自己流の知識で解決できるレベルを超えています。あなたの悩みは、専門的なサポートによって必ず終わらせることができます。
勇気を出して、人生を再構築しましょう
失うものは何もありません。得られるのは、専門家があなたの状況を冷静に分析した上で提示する、**「確実な解決の道筋」**です。
あなたの人生を転覆させる必要はありません。私と一緒に、知識と経験を武器に、この状況を打破しましょう。
